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2025.10.30

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「CONCERT OF CONCERTS Opus30」のキャッチコピー

10月15日(水)にサントリーホールで行われたNTTデータ様主催のクラシックコンサート「CONCERT OF CONCERTS Opus30」を今年も鑑賞してきました。

 

年に1度の貴重な演奏会も、今年で記念すべき30回目を迎えました。i:stでは今年もコンサートツールのクリエイティブを手掛けさせていただいております。

 

昨年のブログにも書きましたが、弊社社長の西野は第3回目からこちらの演奏会におけるクリエイティブを担当していたそうです。それからずっと担当し続け、今に至るまで実に28年間も続いているのは本当にすごいですね。

 

(過去のキービジュアルたち)

 

 

今年のテーマは「多様性」

 

近年の社会的テーマのひとつとして、NTTデータグループも協賛した「2025大阪・関西万博」に代表されるように「お互いの多様性を認め合い、新たな社会のかたちをデザインすること」があるように思います。

 

今回のコンサートで演奏された楽曲は、クラシックの名曲から親しみのある交響組曲「Zガンダム」までバラエティに富んだ、まさに多様な楽曲が並んでいました。

 

 

キービジュアルに込めた想い

 

それに加えて、今回は記念すべき30回目のコンサートということで、アニバーサリー感をデザインで表現しました。

 

「30の額縁の展覧会」という名のキービジュアルは、30作品のアートが飾られているデザインとなっています。実はこのアート、「NTTDATA CONCERT OF CONCERTS」1回目から29回目までのキービジュアルの一部で創られています。

 

バラエティ豊かな楽曲で構成された今回のコンサートを、30作品が飾られた展覧会のイメージと重ね、中央の光を放つ30番目の額縁は今年のコンサートへの高まる期待を表現しています。

 

このように並べてみると、長いコンサートの歴史を改めて感じますね。28年継続して携わっているからこそ実現できたデザインでもあります。

 

 

キャッチコピーに込めた想い

 

今回のキャッチコピーを考える上で、現在の社会情勢と音楽とクライアントの想い。これら3つすべてを結びつけて表現している言葉を意識しました。

 

今年のテーマでもある「多様性」。考えてみれば、オーケストラの演奏や音楽自体がすでに多様性を表現していますよね。ひとつひとつの音が重なって音色となり、音楽になる。

 

そこからもうひとつ広げて、その音楽を受け取る人の心にも多様性があると思いました。同じ楽曲を聴いても、それぞれ受け取り方が違う。しかも、現代まで変わらず愛されているクラシック音楽は、時代も国境も越えて、聴く人の数だけ心を震わせてきました。

 

これらのことを考えて、いくつかのコピーを提案した中で、今回採用していただいたコピーがこちらです。

 

 

 

多様性を推進し、より豊かで調和のとれた社会を目指すNTTDATA様の会社としての姿勢。そんなことも表している言葉になっていることも、今回のコピーを採用していただいた理由の1つになったんじゃないかと思います。

 

「クラシックコンサート」という同じ題材で過去3回コピーを考えてきましたが、毎年毎年テーマが異なり、新たな発見があって面白いです。

 

制作物を手に取るひとを見て

 

パッケージデザインなどの仕事では、その商品を手に取る人を直接見る機会は多くありません。仕事をする上で、その商品を手に取ったひとがどんな気持ちになるのか、ということまで考えるようにしていますが、実際にはあまり見られないのが現状です。だからこそ、たまたまスーパーなどでうちが手がけた商品を手に取っている人を見ると、余計に嬉しい気持ちになります。

 

今回のコンサートでは、実際にポスターを見ている人や、パンフレット、チケット、ペットボトルなどを手にしている人を会場で直接見ることができました。

 

(会場の入り口に掲載されていたポスター)

 

(会場で配られているパンフレット)

 

(今年はキービジュアルのデザインをあしらったペットボトルも会場で配られました)

 

実際の制作物になるまでには多くの人の力が必要です。デザインをして終わり、コピーを考えて終わり、ではなく、関わってくれている人への感謝を忘れずに、これからも受け取ってくれた人の気持ちを想像していこうと改めて思いました。

 

そういった意味では、とても貴重で感慨深い経験になりました。色んなものに触れて、この1年での気持ちの変化なんかも感じつつ、今後に向けていい刺激をもらいました。今年も演奏が素晴らしかったのは言うまでもありません。

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