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2024.06.26

社長Blog

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出張シーズンになりました

「グラフィックデザインの仕事で出張ってどういうこと?」

と思われるかもしれませんが、私たちの仕事はパソコン上でデザインしたら終わり、ということではなく、最終形の実際の印刷物や製品パッケージになる上で印刷工程は欠かせません。Webデザインにはない大事な工程です。

 

その最終段階の印刷管理までを行なっていて、場合によっては印刷する工場に出向いて、印刷の刷り出し立会い(まさに印刷をしようとしている直前のものを確認すること)を実施しています。そのため、印刷工場が都内はあまりなく遠隔地であることが多いため「出張」という形になります。

 

5月〜7月までの間に、都内も数回ありましたが、千葉、埼玉、筑波、前橋、豊橋、姫路・・・など。千葉や埼玉は別案件で数回予定があります。

 

姫路は私自身が今まで訪れたことがなく、月曜朝一からの立会いだったため日曜に前泊しました。日曜の前泊ということもあり、せっかくなので姫路城を見学してみました。こういうケースは稀で、通常の場合は平日の移動が大半なので、工場に直行直帰でどこにも立ち寄らないことが多いです。日曜前泊というのはほとんどないケースなので今回は機会を生かしてみました。

 

 

青空を背景に、白い姫路城はとてもきれいに映えていました。

 

 

姫路の帰りの東海道新幹線の窓から臨む富士山。
曇り空ですが切り絵や版画のような印象でした。

 

 

遠隔地なので5時台とか始発で出かけることも多いのですが、日本各地の知らないところに行ってその土地のことを知ることは、自分の今後のクリエイティブにもプラスになるのでできるだけ吸収したいと思っています。

 

 

形として残るものを生み出す

 

i:stはWebデザインをしないわけではありませんが、形として残るものを手がけている比率が断然に高いです。広告ポスターであったり、冊子であったり、パッケージラベルや箱や袋といった包材であったり、最終形が印刷物であるものが圧倒的に多いのです。今の時代からすると、デジタル化しているのにナゼ?と思われるのも承知ですが、「実物」「リアル」にこだわっている、というのも理由の一つです。

 

デザインやコピーといったクリエイティブ制作したものをどういう「最終形」に仕上げるのか、ということまで責任を持って取り組むことを大事にしています。エンドユーザーの方々の手に渡ったり、触れたり、見たりする「最終形」までを見届ける仕事をしたいと考えています。

そのためクライアントからの要請もあるのですが、自ら積極的に立会いをしています。

 

デジタルは便利で効率的ですが、アナログ的な「実物」「リアル」を理解しているからこそ、デジタルを有効的に扱えると考えており、どっちがいいと決めつけるつもりもありません。できるだけ「実物」「リアル」を深く知ったり体験することを増やし、デジタルを融合させていきたい、という感覚です。

 

形として残る=心を動かす ことに繋がれば、と思います。

 

 

 

色を確認するだけではない貴重な機会

 

エコやDXの課題があったりして、そういう「実物」「リアル」そのものを減らそう、という考えもあることは理解しているし共感しています。その観点とは別の視点で「実物」「リアル」の考え方を大事にしたいと思っています。パッケージならエコの観点から環境に配慮した包材・印刷原料や形状もミニマムなものになっていったりすることは推進すべきであると考えていますし、無形のものでも課題解決に結びつくクリエイティブを積極的にやっていこうとも思っています。ですが、世の中から「モノ」そのものが無くなることはないので、そこでクリエイティブの観点から何ができるのか、ということを追求していきたいです。

 

そういう情報については、この立会い時に印刷会社の方やクライアントのご担当の方からお聞きすることが多く、とても勉強になっています。毎年同じ時期に立会いが集中しますが、1年経つと情報が変わっていたり進化していることもあったりして、この機会を有効的に使いたいと思っており、業界のこと今後の展望や動きについての情報収集の場としても捉えています。

 

そのような話を見聞きしたりすることもできる場が刷り出し立会いでもあり、単に色を確認する場ではないということも大きい意味を持っています

 

 

専門以外に興味を持てること

 

私たちのクリエイティブの領域をどのように捉えるか、というのもありますが、デザインやコピーを制作するという狭い範囲しか興味を持てないと、この業界でやっていくのは難しいかもしれません。制作だけではない印刷のこともそうですし、さらには取り巻く社会環境や経済のことなども興味を持って知ろうとする姿勢が大事だと思います。私自身は異業種から転向したので、そもそも「デザインだけ」「コピーだけ」をやりたいと思っておらず、なんならそれをやらなくても興味を持てるものがたくさんあるので、多くの専門以外のことを吸収していきたいと考えています。

 

印刷立会いも然り、他のケースでも、そのマインドと柔軟性が重要なのでは、と思います。

 

さて、出張シーズンもピークを迎えていて今週も3日間印刷立会いです。早朝からが多いのですが、いろいろと吸収する機会と考えて臨みたいと思っています。

 

 

 

 

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