2024.03.14
広報Blog
思い
【もじ イメージ Graphic 展】
デザインは身の周りにあふれている
六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されていた「もじ イメージ Graphic展」に行ってきました。その感想を書きます。※現在、展示は終了しています。
観に行こうと思ったきっかけ
きっかけは、社長のすすめでした。i:stはオフィスが赤坂にあり、展示が六本木ということで歩いて行ける距離です。実際に行ってみた社長が、文字とビジュアルで表現するタイポグラフィは私たちの仕事との関係も深いし、面白かったので是非行ってみてほしいとすすめられました。
オフィスの立地を決める際に、この「赤坂や六本木で開催されている展示やイベントに気軽に行ける距離」ということも、今の場所にした大きな理由だったそうです。デザインやアートなど最新の情報に、常に物理的に触れられる距離にいたいと。
そのおかげで今回僕は六本木まで歩いて展示を観に行くことができました。
また、i:stでは社内のみんなに一言伝えさえすれば、勤務中でも展示やイベントを観に行くことができます。実際に僕も、仕事が落ち着いたタイミングで勤務中に展示会に行ってきました。
「もじ」の面白さ、奥深さ
もともと言葉や文字に興味はあったのですが、この展示を観てより興味を持つようになりました。
普段当たり前に目にしている文字。この文章も、もじ。駅にある看板も、本の表紙も、お菓子のパッケージも、日常のありとあらゆるところに文字が存在しています。ですが普通に生活をしていると、特別意識することもありません。書体も余白もレイアウトも、てんでバラバラなのにとりわけ気に留めることもなく暮らしています。
その中で、「なんかいいな」と思うもの。「なんかダサいな」と思うもの。なんとも思わないもの。その違いは何なのか。日常にあふれている文字に触れるたび、そんなことを考えるようになりました。
デザインは日常にあふれている
数々のタイポグラフィや文字に関する展示があった中で、僕が最も気になった展示がこちら。デザインではなく言葉でした。
日本を代表するグラフィックデザイナーでもあるお2人、佐藤卓さんと、原研哉さんの言葉です。
一部抜粋して紹介します。
お二人が共通して、「非日常や新奇なものだけでなく、日常の中にデザインが隠れている」ということを指摘しています。さらに原研哉さんのいう「見慣れたものを未知なるものとして再発見できる感性も同じく創造性である。」という言葉にハッとしました。
これまで「デザイン」と聞くと、カッコいいものやオシャレなもの、オリジナリティのあるものを想像していましたが、デザインはもっと日常にあふれているんだと気付かされました。カッコいいものを作るだけでなく、「再発見」、「新しい問いを発見」することも創造性であり、デザインなんだと。
その日常にあふれているデザインの1つとして、「もじ」に注目したのがこの展示でした。
「もじ」や「デザイン」に対する捉え方が変わり、非常に多くの気づきがあったので、本当に行ってよかったです。
身の回りのものに「気づく」感性を磨く
「(見慣れたものを未知なるものとして再発見できる)感性も同じく創造性である。」というのは、ちょっと照れくさいですが「その花を美しいと思う、あなたの心が美しい」というやつですね。モノではなく心だと。
文字やデザインは身の回りにあふれている。でも、それらに対してほとんど無意識に過ごしている。僕もこれまではそうでした。なのでこれからは身の回りのものに「気づく」感性を磨いていこうと思いました。
非日常や突飛なものではなく、日常にこそ多くのヒントが隠れているのかもしれませんね。