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2024.03.06

社長Blog

思い

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卒業制作展の季節に
思うこと

美大や専門学校の卒業制作展があちこちで開催される季節になりました。

 

今年もいくつかの卒業制作展に行きましたが、先日、私がこの業界に転向する上で初めの一歩の背中を押してくれた母校「東京デザイン専門学校」の卒業制作展に行ってきました。ここのところ毎年伺っていて、学生さんの作品から初心に帰るきっかけをもらっています。

 

 

今回は4月から新たに迎える新入社員の作品が展示されているということもあり、楽しみにしながら伺ってきました。いつもは1人で行くのですが、採用面接官を一緒に担当した2人も同行しました。

 

i:stに新入社予定の学生さんは2名いらっしゃいます。偶然ですが、そのお二人は私が卒業したグラフィックデザイン科の後輩でもあります(だいぶ離れていますが・・)。そして、さらに偶然ですが、そのお二人は同じ学科で切磋琢磨していたクラスメイトという関係です。そんなお二人から学生時代の集大成でもある力作を丁寧に説明してもらうことができました。学生らしい着眼と発想で、深く考えながら精一杯取り組んでいることが伺えて嬉しく思いました。その集大成を拝見できる場に立ち会え、心から「おめでとう」と祝したいです。ご案内いただき本当にありがとうございました。

 

 

卒業制作でつくっていたもの

 

今回の卒業制作展に伺ったことで、自分が卒業制作に打ち込んでいたときのことを思い出しました。当時、私は広告制作会社に就職が決まり3月の卒業を待たず、前年の11月に入社して仕事を始めていました。就職の内定の話のときに「もう学校は辞めて、11月から出社しないか」と当時の社長から言われたのですが、ちゃんと集大成としての卒業制作を作りたかったので、なんとかお願いして、平日の午前中は学校へ行き午後から出社する形を認めてもらいました。学生と社会人の二足のわらじの状態での卒業制作でした。そこで頑張ったことが今に生かされているようにも思います。

 

もちろん11月からフルタイムで働くことで、多少なりとも早く社会人としてのスキルが身についたのかもしれませんが、学生の間にできることは全てやり遂げたい気持ちが強かったのを覚えています。毎日仕事しながらの卒業制作は正直過酷でしたが、理事長賞を受賞し、選出作品として銀座のギャラリーでの展示やデザイン誌「アイデア」にも掲載してもらい、忘れられない思い出にもなりました。二足のわらじを認めてくれた会社と学校には感謝しています。とにかく他の人に比べて時間がなくて辛かったのですが、自分で決めたことなので諦めず制作に没頭し作品をまとめあげた経験は、卒業後数十年経ちますが鮮明な記憶として残り、難しい状況に陥ったときに「あれをやりきったんだから、今回もできる」と自分を支えてくれる思い出となりました。もし学校を辞めてフルタイムで働き始めていたら、この思い出を残せませんでした。

 

卒業制作を作ることは、私にとっては集大成だけではなく、

「未来の自分を支える思い出を創ること」になっていたのです。

 

そんなことを考えながら・・・

いろいろな学科の作品を拝見させていただきました。

 

 

学生の経験を飛躍の原動力に

 

学生の作品は自由でパワーがあります。そのエネルギーを社会人になったら、社会のために生かしていくことで、その結果自分自身の成長にも繋がっていくことを期待し、その後押しをしたいと考えています。

 

卒業制作そして卒業はゴールではなく、未来へのスタートでもあります。

今後の飛躍が楽しみです。

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