事例紹介

case study

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劇団四季様
『ゴースト&レディ』における
キービジュアル開発事例

劇団四季様の『ゴースト&レディ』のキービジュアルとタイトルデザイン、ポスターデザインに携わらせてさせていただきました。交通広告の大型ボード類、中吊りポスター、劇場で掲出されているポスター、チラシ類などもデザインを手がけています。

 

作品の理解を深めアウトプットしていく作業

原作は藤田和日郎氏の漫画「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(講談社「モーニング」)。ナイチンゲール(フロー)と、劇場のゴーストであるグレイが深い絆で結ばれ、逆境に立ち向かって信念を貫こうとする姿を描いた作品です。

オリジナルミュージカルのため、ご依頼いただいた時点では、キービジュアルを作る上での手がかりは原作と台本のみでした。オリエンで作品のこと、テーマやメッセージなどのお話を伺いましたが、そこから実際の舞台を想像しながら作っていく作業は難しく、関わる弊社メンバー全員で原作と製作途中段階の台本を読み、まず作品の理解を深めるための時間をとりました。そのあと社歴に関係なく全員でアイデアや意見を出し合い、ご提案に向けて最初に幅を出すために手描きのサムネイルで案を持ち寄り、そこから社内でディレクションしてご提案の案を絞っています。ですが、今回はその段階では絞りすぎず、できるだけいろいろな幅の案をご提案し、劇団四季様と何度もお打合せさせていただきながら、最終的に今のビジュアルになりました。

 

 

想いやメッセージが伝わる表現のために総力で対応

キービジュアル制作において、特にイラストの検証を何度も重ねて制作しました。シルエットに見える2人ですが、心情を表すために表情や髪の毛の動き1本1本、服のシワなども細かく描きこんでいます。さらにこだわったのは前方からの光の表現で、最も明るい色である白の面積をできるだけ広くしています。その光が2人を照らしている様子は舞台の主役であるとともに、劇団四季様のメッセージである「生きる意味」を見出していくところも表しています。単なるシルエットではなく2人の強い絆を表現し、さらに物語を象徴する表現になるように注力しました。

 

 

劇団四季様の想いやメッセージをビジュアルに落とし込んでいくために、何度もご相談いただきながら、数名のメンバーによる総力でキービジュアルやタイトルデザイン、ポスターデザインを制作しています。特にこのように大きな規模でスケジュールも制約がある案件においては、よりよいアウトプットのために個ではなく様々なスキルや個性を持ったメンバーで構成されたチーム力でお応えしていくというのが、i:stの特徴でもあり強みでもあります。

 

多くのみなさまにぜひとも舞台をご覧いただきたいと思います。

 

劇団四季様『ゴースト&レディ』のサイトは →コチラ

  • タイトルデザインはキービジュアルのトーンに合いつつ、視認性の高いものが最終的に選ばれました。

  • 東京メトロの駅中心に掲出されたUボード。

  • 首都圏中心の私鉄・JR等に掲出されたSSボード。


    Client:劇団四季
    Art Director: 西野純子
    Designer: 梶原みな美・川野史織・松浦隆浩
          柿元優季・荒井美冴
    Creative Manager:荒井美冴・長澤健司

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