2025.05.21
広報Blog
実績

「変わる味ハイチュウ」のパッケージデザイン
先日発売になった、森永製菓様「変わる味ハイチュウ」のパッケージデザインを弊社で手掛けさせていただきました。こちらは東京駅「森永のおかしなおかし屋さん」限定の発売となっています。
今回はパッケージデザインだけでなく、商品名、コピーについてもご提案させていただきました。
「商品特徴」と「売り場の特徴」を掛け合わせる
この商品は、もともと発売されていた「変わるハイチュウ」のリニューアルとしてご依頼がありました。商品特徴としては、噛んでいる内に「ピーチ味」から「???味」に味が変わるハイチュウだということ。(何味に変わるかは、イラストから想像してください。笑)
そこで、「(味が)変わる」→「変身」→「忍者」と連想していって、デザインのモチーフを忍者にすることを決めました。(その他にも数案ご提案していましたが、最終的にこの案を選んでいただきました)
様々な年齢層の方が購入されるので、幅広い年齢層に受け入れられるような、かわいらしい忍者のデザインに。広い売り場で埋没しないように、背景は紺色の市松模様にしています。ユニークなモチーフを考えるだけでなく、しっかり店頭で目立つことも考慮してパッケージを制作しました。
また、「東京駅限定」という売り場の特徴から、「外国人のお客様も多く訪れる」ことを想定して、外国の方に人気の「忍者」をモチーフにしたという狙いもあります。
i:stでは、デザインを考える際、この「商品特徴」と「売り場の特徴」の掛け合わせを常に意識して制作に臨んでいます。
デザインで何をどう伝えるのか
もうひとつ売り場の特徴があります。「おかしなおかし屋さん」という名前からもわかる通り、普通のコンビニやスーパーに比べて、面白い仕掛けのある商品が多いです。
弊社で手がけた「東京駅限定 おかしなスィーツケース」
その中で手にとってもらう工夫として、商品名にちょっとした遊びを入れました。表面では「変わる味ハイチュウ」とし、裏面では味が変わるという商品特徴+忍者のデザインにかけて「変わり味(み)の術ハイチュウ」という商品名にしました。表面と裏面を横に並べて陳列されると聞いていたので、表裏が並んでるのを見て、「なんだこれ?」と思って手にとってもらえたら嬉しいです。
表面にはもうひとつ言葉遊びを入れています。忍者のセリフを「拙者、ただモモではない」とし、ただのピーチ味ではなく、味が変わることを感じさせるセリフにしました。
「味が変わる」という商品特徴を伝えるために、忍者の色やデザインの色を変えるという非言語なコミュニケーションに加えて、言語(ことば)でも、遊び心をもって伝えることで心に残るパッケージになるように意識して制作しました。
この「何をどう伝えるか」がデザインをする上で一番重要で難しい問題だと思っています。言語と非言語。足し算と引き算。役割分担させるのか相乗効果を狙うのか。
今回は、売り場の特性から「商品特徴を楽しく伝えること」を一番に意識しました。余談ですが、先日「12歳のハローワーク」として徳丸小学校に仕事の話をしに行った時も、このパッケージは大好評でした。
皆さんも東京駅に立ち寄った際は、ぜひ「おかしなおかし屋さん」に行ってみてください。
詳しくは→コチラ