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2024.11.13

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「慣れ」と向き合う

最近、あるコピーライターの講座に通い始めました。まだ講座は始まったばかりですが、すでに行ってよかったと感じています。もちろん内容も勉強になることばかりですが、内容というよりは行動してみてよかったなと感じることがあったので、今回はそれについて書いていきます。

 

 

「慣れ」から抜け出す

 

昨年の2月にプロバスケ選手からコピーライターに転職して、もうすぐ2年弱が経とうとしています。最近は少しずつですが、仕事にも慣れてきました。これにはいい部分も悪い部分もあるのかなと思っています。

 

全くの未経験からのスタートだったので、この転職は僕の人生にとってはめちゃくちゃ大きな変化でした。

 

仕事場が体育館からオフィスに変わり、仕事道具はバスケットボールからパソコンに変わりました。まさに天と地がひっくり返ったようなこの大きな変化に慣れてきたことが、まず、いい部分。

 

ですが、「慣れ」というのは恐ろしいもので、変化や成長を止めてしまう要因にもなり得ます。「現状維持は停滞だ」という言葉もあるくらい、「慣れ」は成長とは相反するものだったりします。これが悪い部分。

 

仕事での刺激も当然まだまだたくさんあるので、それを継続しつつ、何か新たな刺激がほしいと思い始めました。「慣れ」から抜け出そうと。そこで今の仕事につながるコピーの勉強がしたいと思い、コピーライターの講座に通い始める決心をしました。

 

 

「違い」に触れる

 

普段仕事をしていると、どうしても会う人は限られてきてしまいます。ですが、講座に通うことで普段は出会えないような人たちとの出会いうことができました。コピーライターとして第一線で活躍している講師の方々や、一緒に講座に通う年齢や職業がてんでバラバラな人たち。

 

そういった人たちから新たな刺激をもらうことで、自分の考えが広がっていく感覚がすでにあります。自分と近い意見が集まりやすいSNSやコミュニティから離れて、自分とは違う意見や考え方に触れることは、すごく新鮮な感じです。

 

しかも、土曜に講座があるので、ほぼ毎週休みの日に3時間を費やし、毎週出る課題を仕事以外の時間で考える。普段の生活における時間の使い方が明らかに変わりました。

 

 

自分を変える3つの方法

 

すでに少しずつ変化を感じていますが、日本を代表する経営コンサルタントの大前研一さんも、人間が変わる方法は3つしかないと言っています。以下引用します。

 

人間が変わる方法は三つしかない。

一番目は「時間配分」を変える

二番目は「住む場所」を変える

三番目は「付き合う人」を変える

この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

                  大前研一 「時間とムダの科学」

 

これは誰しもが思い当たる節があるのではないでしょうか。「明日から頑張ろう」「今年こそは〜しよう」と決意だけ表明しても何も変わらないことが多い。僕も心当たりがあります。大事なのは、行動を具体的に変えること。

 

住む場所を変えて、新しい土地や文化に触れる。というのは、なかなか簡単にはできないことですが、残りの2つは割と実践しやすいと思います。

 

人は周囲の人間関係から大きな影響を受けます。「自分の成長を促したい場合、意識的に新しい人と付き合い、異なる価値観や思考に触れることが重要だ」。

 

いつもと同じ活動にばかり時間を費やすと、思考や行動が固定化されてしまいます。「普段の時間の使い方を変えない限り、新しい成果は生まれにくい」。

 

これはバスケをしていた時のも痛感していた事です。「次から頑張ります。」という時、何をどう頑張るのか。練習、トレーニング、休養、これまでの時間の使い方から具体的に何を変えるのか。行動を変えずに、結果だけちがうものを望むのは虫がよすぎる。結果を変えたければ、具体的な行動(=時間配分)を変えるべきだと。

 

普段の生活でも具体的に行動を変えてみる。ダラダラ動画を見ている1時間を勉強する時間にする。朝起きたら10分読書をする、寝る前に5分間瞑想する、など。できることから少しずつ。

 

これらすべてに共通するのは、「人が変わるためには、内面的な努力より環境の変化が効果的である」という考え方です。

 

 

一歩を踏み出す勇気

 

大前さんの説明でいうと、僕は講座に通い始めたことで、新しい人と出会い、普段の生活における時間配分が変わりました。

 

世の中から見たら、とてもとても小さな変化ですが、この小さな変化が大事だなと感じています。ここから何かが始まるかもしれない、という予感。何も始まらない可能性も全然ありますが、それはそれで仕方がない。

 

心地よく安全な、慣れ親しんだコンフォートゾーンから少しはみ出す。うまくいくかわからない。恥をかくかもしれない。その不安や緊張を伴うはじめの一歩を踏み出すことで、成長や変化のチャンスを自ら掴みにいく感覚でしょうか。

 

面倒なので、できればやりたくないですけどね。変化や成長のためには、そう言ってばかりではいられません。失敗するかもしれないけど、失敗したらまた次を探せばいい。

 

「講座に通い始めた」というだけのことを、少し大げさに書いてしまいましたが、これをきっかけに、自分の生活を見直して、もっと新しい挑戦をしていこうと思いました。

 

他の人から見たら小さな一歩でも、自分にとっては大きな一歩。

 

少し慣れてきた環境から、ちいさな行動をしてみて、そんなことを感じました。

 

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