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2023.12.20

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【12歳のハローワーク】講師として参加しました

先日、板橋区にある徳丸小学校で講師をさせていただきました。

 

6年生に向けて、総合的な学習の時間に「12歳のハローワーク」というテーマで仕事について話してほしいと依頼があり、「元バスケ選手、現コピーライター」として行ってきました。

 

僕の他にも、お笑い芸人や映像クリエイター、ドッグトレーナー、介護福祉士の方など、様々な職業の方が講師として参加されていました。まずは全員で体育館に集合してから、生徒7,8人が1グループとなり、各教室に分かれて20分×3回興味のある職業の方の話をローテーションして聞く、という授業内容でした。

 

話した内容を箇条書きでザッと紹介したあと、僕が今回の授業を通して感じたことについて書こうと思います。

 

 

子どもたちに話した内容

 

20分×3回という短い時間だったこともあって、

 

  • ・小学生〜プロバスケ選手になるまでの話
  • ・現役時代の話
  • ・引退してコピーライターになった経緯
  • ・コピーライターという仕事
  • ・それぞれの仕事をする上で大切だと思った考え方

 

といったことを少し駆け足(10分くらい)で話をしたあと、残りの10分で子どもたちからの質問に答える、という感じでした。詳しい内容については、以前書いた自己紹介の記事と重複する部分もあるし、今回の記事の目的とはズレるため割愛します。

 

子供たちはこちらが感心するほど熱心に話を聞いてくれました。

 

 

 

言葉の持つ力

 

今回の話をいただいた時に、ふと現役時代のある経験を思い出しました。こちらが何気なく言った言葉でも、言われた子どもは意外なほど覚えてくれていて、「無責任なことは言えないな」とつくづく感じたことがありました。

 

とある小学校にクリニックに行った時のこと。クリニック終了後のサイン会で、ボールにサインしてくださいと言ってくれた小3の男の子に、サインをしたあと「このサインが消えるくらい、ドリブルの練習頑張ってね!」と何気なく声をかけたことがありました。

 

もちろん本心で言いましたが、全員に言ったわけではありません。

 

それから1年後、同じ小学校でクリニックをする機会があり、終了後のサイン会で、ある男の子のボールにサインしようとした時、横にいたお母さんが「この子、去年もクリニックに参加して、長澤選手に『サインが消えるくらいドリブル頑張ってね』と言われてから、本当にサインが消えるまで1年間頑張って練習したんですよ!」と教えてくれました。

 

当の本人を見ると、モジモジして恥ずかしそうにしていましたが、僕の何気なく言った一言を信じて1年間練習を頑張ったんだと思うと、嬉しかったと同時に、言葉に対する責任感をすごく感じました。

 

 

多様性に触れる大切さ

 

そんな経験があったので、今回の授業では無責任なことは言わないようにしようと心に決めていました。一般論ではなく、自分が経験したこと、大事だと思ったことを素直に伝えよう、と。

 

徳丸小としては今回が初めての取り組みだったそうですが、「12歳のハローワーク」は、様々な職業の方を講師に招き、働くことや自分の将来について考えることを通して、人々が支え合って社会が成り立っていることを学んでほしい。との思いがあるとお聞きしました。

 

小学生や中学生のうちは、特に学校が全てで、将来なりたい職業も、自然と自分の周りの狭い範囲から選んでしまいがちです。

 

それが当たり前だし、全く否定はしませんが、知らないものに憧れることはできません。

 

そういう意味では、この「12歳のハローワーク」という取り組みは非常に素晴らしいと感じました。今まで知らなかった、多様な職業、多様な考え方に触れることで、普段の生活や社会の見方を捉え直すいい機会になったのではないでしょうか。

 

今回、様々な職業の方の話を聞いたことで、子供たちの選択肢や可能性が少しでも広がってくれることを願っています。

 

 

学ぶことで広がる可能性

 

久しぶりに小学校に行き、久しぶりに体育館に入り、子どもたちを目の前にして自分が小学生だった時のことを懐かしく思い出していました。

 

僕が小学生の頃(約30年前!)はバスケのプロリーグはありませんでした。なのでバスケはしていましたが、プロになるなんて想像もしていなかったし、それこそ夢にも思っていませんでした。

 

将来の夢なんてものもなくて、先生が喜ぶであろう職業を答えてその場をやりすごしていたのを覚えています。世の中にはこんなにもいろんな職業があるなんて全くもって知りませんでした。

 

なので今回の「12歳のハローワーク」を少し羨ましく思いました。自分が子どもの頃に、自分では想像もつかないような職業があることを知り、直接話を聞く機会があれば、進む道や考え方も変わっていたかもしれないなぁ、と。

 

子どもたちは可能性の塊です。今から何にだってなれる。途中で道を変えてもいいし、現時点で将来の夢がなくても僕は全く問題ないと思います。世の中にはいろんな職業があり、いろんな考え方、ものの見方があることを知ること。それに触れること。そうすれば可能性はどこまでも広がっていきます。

 

20分という短い時間でしたが、今回の僕の授業の中で、何かひとつでも、なんとなくでも、響いてくれる言葉があったら嬉しく思います。

 

 

最後に

 

子どもたちは可能性の塊と書きましたが、大人だって同じだと思います。学ぶ姿勢さえ忘れなければ。

 

今回、子どもたちと触れ合えたことで、新しいことを学ぶ大切さをこちらが教えられました。これからも学ぶ姿勢を忘れずに、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思います!

 

徳丸小の関係者のみなさま、改めて今回の話をいただきありがとうございました。楽しかったです。

 

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