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2024.09.09

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アナログにこだわったデザイン

2022年に新しいワインのブランドとして発売になった

マンズワイン様の「Chikumagawa 千曲川」シリーズ。

ブランドロゴデザイン、ラベルデザインなどを私が手がけさせていただきました。

そのデザインについてご紹介したいと思います。

 

長野県の千曲川ワインバレーにおいて、新しい挑戦として

マンズワイン様が「ソラリス」とは異なるアプローチでワイン造りをされています。

そのブランドの立ち上げ時に、「Chikumagawa」のブランドロゴと

ワインラベルのデザインを担当いたしました。

 

 

 

千曲川ならではのモチーフ

 

デザインするにあたり、まずこのシリーズについて

しっかりとヒアリングしました。

その上で、何か千曲川や長野らしいモチーフを入れたいと考え、

いくつかご提案した中で、ぶどうの蔓が千曲川の形になっている

イラストを描いた案を採用いただきました。

 

 

 

デザインを検討するにあたり千曲川のことを調べていたところ

日本最長の川である信濃川系で、長野県だけの範囲で千曲川と呼ばれていることを知りました。千曲川は、長野県、埼玉県、山梨県の3県の境にある甲武信ヶ岳にその源を発し、新潟県に入ると信濃川と名を変えます。

 

地図で調べながらずっと川の形を眺めていたら、ぶどうの蔓が浮かんできて

それをアナログの手描きイラストで描いてみました。

なんども紙にペンで描いては、描きなおしていくという繰り返しで、

最終的にはぶどうと葉も合わせてうまくまとめることができました。

ぶどうは長野県の形をイメージしており、ぶどうの上部の茎の先端が

千曲川の中央あたりにあるマンズワイン様の小諸ワイナリーの位置を示しているように描いています。

 

最近、パソコンでなんでもデザインできてしまいますが

あえて手間がかかる手描きにこだわっています。

 

 

ブランドロゴに込めた想い

 

「Chikumagawa」のブランドロゴは、

少しクラシカルで王道なカリグラフィの印象もありながら

チャレンジしていくダイナミックな動きを「C」の形に込めました。

 

 

カリグラフィだったり、手描きイラストだったり

「人の手」を感じさせるアナログな感じを出したいと思いました。

人の手で実直に手間ひまをかけ、ぶどうの栽培からワイン造りをされている

マンズワイン様のスタンスを、なにかしら表現したいと考えたからです。

 

ブランド立ち上げてから2年経ち

ラインナップも増えて、全部で8種類デザインしています。

 

 

 

 

シリーズ最新の9品目は「プチ・マンサン」。

こちらもちょうどデザインさせていただいたばかりで

記事も出ていましたので、ぜひご覧ください。→コチラ

「初」なことが3つで、ファーストビンデージがわずか200本しかない

貴重なワインのようで、小諸ワイナリー限定の発売とのことです。

 

「Chikumagawa」のブランドサイトは →コチラ

(ブランドサイトも手がけました)

 

「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2024」で、

マンズワイン「Chikumagawa マスカット・ベーリーA 2022」が

金賞を受賞されたそうです。おめでとうございます! →コチラ

 

 

想いが伝わるように表現する

 

新しいブランドを作っていく上で

ロゴや商品ラベルなどのデザインに落とし込んでいくために

まずしっかりとヒアリングすることが大事だと考えています。

そのあと、自分自身でリサーチを重ねて理解を深め、

ストーリー作りのための試行錯誤を繰り返します。

クライアント様の想いを、きちんと受け手に伝わるように表現できるか、

発信者の視点と、受信者の視点の両方を使い分けながら

なんども検討を重ねていきます。

「ブランディング」というと一見華やかそうですが、

地道なプロセスが欠かせません。

 

これからも想いが伝わるような表現を心がけていきたいと思います。

 

 

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