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2025.01.16

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2025年は「想」を大切に

i:stでは、毎年必ず仕事始めの日に、全社員が新年の抱負を「漢字一文字」で発表することを恒例行事にしています。

 

i:stの年賀状。2025年巳年

「challenge  みるみる変わり、挑戦を重ねる」

 

ちなみに僕が選んだ昨年の一文字は「歩」。ざっくり次のような想いを込めてこの言葉を選びました。

 

・PCやスマホの情報だけに頼るのではなく、リアルな体験のために足を動かす

・散歩をする、生活をする

・将棋の「歩」のように、毎日コツコツやるべきことをやり続ける

 

これらはすべて、「バスケ選手からコピーライターという全くの異業種へ転職した1年目」の当時の僕が新しい環境に慣れるため、そして自分の常識をアップデートするためのものでした。今までバスケしかしてきませんでしたからね。これについては、1年通してそこそこできたのでは、と思います。

 

 

今年の漢字

 

さて、そんな昨年の「歩」を経て、今年の漢字は何にしたかというと、今年は「想」という字にしました。

この漢字を選んだ理由としては大きく2つあります。

①他者の気持ちを想像する

昨年の仕事を振り返ると、自分の考えが強すぎて他者の気持ちが想像しきれていなかったという反省がありました。特にコピーライターの仕事では、クライアントの言葉に耳を傾け、ユーザーの気持ちを想像して、その両方をつなげる役割が求められます。

 

自分がターゲット層ドンピシャの商品だけを扱うわけではありません。自分が普段あまり使わない商品でも、ターゲットの気持ちを想像してクリエイティブに落とし込む必要があります。

 

そんな時、表面的な言葉だけではなく、その背景にある意図や気持ちを想像することの大切さを改めて実感しました。クリエイティブに関わること以外の普段のコミュニケーションでも、相手へのリスペクトや想像力を持って、自分だけの考え方に固執しないように気をつけようと思いました。

 

②発想の幅を広げる

「想」という漢字には「イメージ」や「発想」というニュアンスも含まれます。新しいアイデアを生み出すためには、枠にとらわれない柔軟な発想が欠かせません。

 

「他者の気持ちを想像する」にも通じる部分がありますが、発想を広げるために、自分以外の視点でものごとを捉えてみる。子供の視点、おじいちゃんの視点、女性の視点、違う職業の人の視点…。といったように自分以外の人になりきって、その商品やサービスを捉え直してみる。

 

また、発想について別の見方でいうと、「新しい組み合わせを発見する」ために越境していろんなジャンルや業界の成功事例を調べる、見る、人に会う、ということも重要なことだと思いました。

 

たった100ページしかないジェームズ・W・ヤングの名著「アイデアのつくり方」にも「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という一節があります。

 

名コピーと言われるものも全てそうですね。「おいしい生活」、「ココロも満タンに」、「そうだ 京都、行こう」。誰もが知っている言葉を誰も見たことがない新鮮な組み合わせ方をする。独自の言語を生み出すことや、奇をてらった言葉を使うことがアイデアではない。

 

このことを肝に命じて、食わず嫌いせずに、初めてのことを積極的に体験してみようと思いました。そうやって自分が知らない世界を知ることで、今の仕事に活かせる新しいアイデアが見つかるかもしれません。

 

1年を積み上げる

昨年の「歩」は、地に足のついた状態で成長するための基盤でした。今年の「想」はその基盤の上に新しい視点や価値を積み上げるためのテーマとも言えるかもしれません。たった一文字の抱負ですが、昨年の1年間が今年の一文字につながっていることに気づき、なんだか嬉しい気持ちです。

 

気づけばこのブログも始めて1年以上経っていました。新しいことに挑戦しつつも、コツコツ続けることも引き続き大切にして、いい1年にしたいと思います。今年もよろしくお願いします。

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