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2024.10.01

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やわらかく、とんがること

いまから16年前、

起業したときに、3つの企業理念をつくりました。

 

・「人」と「社会」のために、できること

すべての根底にあるもので、なんのためにこの仕事をしているのか、

という問いに対する答えであり、使命でもあります。

 

・「伝える」より「伝わる」こと

仕事において大事にしたいことです。

 

・やわらかく、とんがること

i:stが目指したい人物像でもあり、スタンスです。

 

 

 

当時作ったホームページには3つをトップページのロールに記載していましたが

昨年リニューアルした際に、ホームページ制作に携わったメンバーで話し合って

その3つの企業理念をホームページから外すことになりました。

 

なので、現在は「企業理念」という項目としては

ホームページ上には記載されていません。

 

今回は、その中で3番目の

・やわらかく、とんがること

について書きたいと思います。

 

実は、この言葉だけは、リクルートのページのコピーとして残しています。

 

 

「柔」と「尖」、相反する2つの言葉

 

「やわらかく」と「とんがる」は、少し相反する意味を持つ言葉です。

 

「とんがる」ことは、言葉通り鋭く他よりも突出していることです。

 

「とんがる」を漢字にすると「尖」。

 

 

大きいものの先が小さくなっている、という漢字の成り立ちだそうですが

漢字のように、見えてくる上の部分が小さく尖っていて、

見えない基盤の部分が大きいからこそ「とんがる」意味の深さがある、と思います。

 

 

 

作字したので実際にこの↑漢字はありませんが、

見るからになんだか貧相な文字ですね。

一見すると、尖って見えるのかもしれませんが、

見えない(基盤)部分が小さいのに「とんがる」のは、

なかなか他の人から共感を得られなさそうです。

 

このクリエイティブの仕事をしている以上、自分だけにしかない部分を

生かしていきたいと考えています。

ですが、他よりも突出するということは、なかなか理解してもらえなかったり

出る杭は打たれる、みたいなこともあるかもしれません。

 

独りよがりで自己満足の「とんがる」であれば、

自分が認めさえすれば「とんがる」ことができますが

i:stの経営理念として掲げているのは

人のため、世の中のためになる「とんがる」です。

 

突出するためにも、見えない部分が大きいことに加え

柔軟性が必要だと思っています。

 

また、単に尖っているのだけでは、ポキッと折れることもあるかもしれません。

やわらかく尖るのであれば、曲がることはあっても折れてしまうことはないと思っています。

 

「柔」という漢字の成り立ちは諸説あるようですが、

矛の柄がしなやかな長い木でできていることから、「矛」と「木」を組み合わせ

「やわらかい」という意味の漢字になったとも言われています。

 

 

 

つまり、単にやわらかいものが漢字として充てられたわけではなく

先端に鋭利なものがあって、柄がやわらかな木だったところから

「柔」という文字ができたのであれば、

そもそも「柔」自体が、目指しているスタンスに合っていると思い

ハッとさせられました。

 

相反する意味の文字かと思っていたら、意外な発見で共通項もあるようです。

やわらかいからとんがれる、という見方もできますね。

漢字の成り立ちを調べてから経営理念を作ったわけではなく

今回調べてわかったことです。文字はおもしろいですね。

 

 

受け入れられる「とんがる」

 

先入観を持たず柔軟に人の声を聞き、世の中で何が求められているのかを常に感じ取り

それを自分だけにしかできない表現でアウトプットしていく。

周囲のみんなに認めてもらって受け入れてもらって、

初めて i:stが目指す「とんがる」ことができると考えています。

 

独りよがりの「とんがる」は自己満足であって

実際に周囲にとんがっていると認められているわけではありません。

 

自己満足では人の心は動きません。

私たちの使命は、人の心を動かすことですから、

人の心を掴むやわらかさは大事だと考えています。

 

その意味を込めて、リクルートページに以下を書き添えています。

それを改めてここにメッセージとして記したいと思います。

 

人のため、社会のためになることが、一番の達成感として感じられる人。

そのために常にアンテナを張り、柔軟かつ率先して行動を起こせる人。

一緒に「心が動く」未来を拓いていきませんか。

 

コチラ

 

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